【 はじめに 】
1971年3月、わずか数10名の腎不全患者とその家族によって、 人工腎臓の不足と高額な自己負担の解消、腎不全になっても 「誰でも安心して透析が受けられる」「一日でも長く生きたい」という 切実な願いを込めて、*兵庫県人工腎友会は結成されました。
全国的にも、同時期に東京周辺の病院患者会が中心となって、 全国組織結成のための準備会が持たれ、同年6月全腎協 (全国腎臓病連絡協議会)が結成されました。 以来30年間、腎臓病患者・特に人工透析患者の 「いのちと暮らし」を守り、発展させる活動を行い 大きな成果と社会的役割を果たしてきました。
透析治療を取り巻く状況は、学問的・技術的・制度的に 大きく変化してきました。 患者自身の意識や要求、生活スタイルも多様化・変化しています。 私達は今一度原点に立ち返り、自分自身の病気を 科学的に認識し、治療する意識を高める事と同時に 先人達の歴史に学び・受け継ぎ 繋ぐことが大切ではないかと思います。
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【このコンテンツを作成するにあたり】
機関誌”希望”63〜66号にて連載 ”腎友会活動”25年の軌跡 常務理事 著者 から 引用・転載を了承下さり 心から感謝致します。 |
また 一部写真は
”透析療法とその周辺知識” 太田和夫先生 著 南江堂発刊から お借りしました。 |
*兵庫県人工腎友会
1975年の第5回総会で「兵庫県腎友会」に改称し、30年間の活動を経て
2001年には、特定非営利活動法人 兵庫県腎友会として、更に活動を展開。